湘南SPレコード愛好会 第45回例会
戦前タンゴ編〜SPレコードによる西欧受容と日本的変容〜
◼︎開催 2024年10月20日
◼︎会場 レストラン マルシャン 東京都千代田区神田須田町1-17 加藤ビル1F
◼︎使用蓄音機 HMV194
黒崎 政男
哲学者・東京女子大学名誉教授
湘南SPレコード愛好会名誉会員
蓄音機&SPレコードの登場によって、遠い国の音楽が、世界中でどこでもすぐに聴けるようになる。例えば、アルゼンチン発祥のタンゴがヨーロッパに渡り、洗練を経て本国に戻る。日本には本国からもヨーロッパからもSPレコードの形で伝搬する。すぐに影響が発生しタンゴも日本的変容を被る。こんな見通しのもと、いまでは忘れられてしまった魅力的な戦前タンゴをSPレコードで次々再現してみようと思う。
【プログラム】
1928年 クライスラー「タンゴ」アルベニス作曲 (米) Victor 1339A (38221)
1928年 マレク・ウェーバー 「奥様お手をどうぞ」 (日) Victor V-14-A
1930年 宝塚「君の御手のみ・マダムの唄」 (日) Columbia 26006-B (40699)
1928年 オルケスタ・ティピカ・ヴィクトル「エル・エントレリア」 (亜) Victor79880-A
1932年 巴里ムウラン・ルウジユ楽員「ママ・銀座タンゴ」 (日) Victor 52450 (4518)
1934/5年 ディック・ミネ 「ダンスミユチツク(タンゴ)黒い瞳」 TEITIKU 15073B
1935年 カルロス・ガルデル 「首の差で」 (亜) ODEON 18941A
1935年 ファン・ダリエンソ 「7月9日」 (日) Victor 37860A (LM-26 戦後盤)
1937年 バルナバス・フォン・ゲッツィ楽団「碧空」 (仏) HMV K8003
1937年 ポーラ・ネグリ「夜のタンゴ」 (独) ODEON 4765a (Be11891)
1941年 三根耕一(ディックミネ)「(流行歌)夜のタンゴ」TEITIKU T3206 (イ772)
1938年 淡谷のり子とその楽団「(歌謡曲)ラ・クンパルシータ」 (日) Columbia (2206170)
1940年 桜井潔とその楽団「(タンゴ)さらばアルゼンチン」 (日) Victor J-54713 (J-953)
1956年 美空ひばり「愛のタンゴ」(I can’t Tell a Waltz From a Tangoワルツとタンゴの区別がつかない) (日) Columbia JL173 (1217611)




