平成25年12月8日(日)午後3時
会場:カフェサンスーシ
第1部 テーマ:“追憶の童謡集”
担当:西山直利
使用蓄音機:ビクトローラVV, 1-90
今から60年以上前の、まだ幼かった頃に耳にした懐かしい童謡を集めて、皆様と一緒に鑑賞致します。
きっと、当時に戻ったような感慨を覚えるのではないでしょうか。
(1) とんがり帽子(昭和22年) 川田正子
菊田一夫 作詞 小関祐爾 作曲 コロンビア A-294
(2) 靴が鳴る(大正8年) 香取みほこ 高橋裕子 狩野和子
清水かつら 作詞 弘田龍太郎 作曲 コロンビア A-44
(3) 可愛い魚屋さん(昭和12年) 坂田眞理子
加藤省吾 作詞 山口保治 作曲 ビクター 40053
(4) ねこふんじゃった(作者、年代不明、外国曲) 伴久美子
海外では色々な曲名で歌われている。 コロンビア C-271
(5) 背くらべ(大正12年) 杉田和子
海野厚 作詞 中山晋平 作曲 ビクター B−114
(6) ねんねのお里(大正12年) 田端典子
中村雨紅 作詞 杉山はせお 作曲 ビクター B−351
(7) 赤い靴(大正11年) 松永園子
野口雨情 作詞 本居長世 作曲 コロンビア A−494
(8) 森の小人(昭和16年) 近藤恵子
玉木登美夫 作詞 山本雅之 作曲 キング 10017
(9) 緑のそよ風(昭和23年) 川田孝子
清水かつら 作詞 草川信 作曲 コロンビア AK-102
(10) 花かげ(昭和6年) 川田正子
大村主計 作詞 豊田義一 作曲 コロンビア C-25
(11) 交通整理のおまわりさん 川田正子 川田孝子 川田美智子(三姉妹)
丘十四夫 作詞 海沼実 作曲 コロンビア C−325
(12) みかんの花咲く丘(昭和21年) 川田正子
加藤省吾 作詞 海沼実 作曲 コロンビア C-24
第2部 テーマ:“歴史的レコーディング集”
解説:マック杉崎
使用蓄音機:ビクトローラ・クレデンザ
エンリコ・カルーソ(1873〜1921)
ガイスバーグが見出したカルーソの最初のテイク、1902年に録音した物の中からご紹介します。
本日は、“Caruso Discography” に紹介されている回転数に合わせてお聴かせします。
このレコードは、71.9rpmと67.92rpmの二種類あり、78rpmと比べると1分間で約10回転も違ってきます。
78rpmでは、これはもうカルーソではありません。今日はその辺も聴き分けていただきたいと思います。
オペラ史上最も有名なテノール歌手。1902年のファーストレコーディング、G&Tミラノ録音、全20曲の内の3曲を聴く。イタリア出身。
4月11日 10曲 71.29rpm
※回転数については “Caruso Discography” Dr. John R. Boligによる
11月30日 7曲 67.92rpm
12月1日 3曲 67.92rpm
初版:1973年 改訂:1988年
(1) ヴェルディ作曲 歌劇「リゴレット」より
マントーヴァのアリア “あれかこれか” G&T:GC.52344
(2) プッチーニ作曲 歌劇「トスカ」より
カラヴァドッシのアリア “星は光りぬ” G&T:GC.52349
(3) ポンキエリ作曲 歌劇「ジョコンダ」より
エンツオのアリア “空よ海よ” G&T:GC.52417
ネリー・メルバ(1861〜1931)
続いて、フランス歌曲を2曲聴いて頂きます。他の国とは余りにも異質な独自の音楽です。先ず、メルバをお送りします。
このレコードは、ロンドンでの録音、丁度100年前のもので、一番入手困難なSPレコードです。
そんな訳で私もIRCC盤です。歌詞をご紹介します(対訳を朗読)。録音レベルが低いので音が小さいです。
ヴィクトリア朝後期から20世紀初頭にかけての最も有名なソプラノ歌手の一人。オーストラリア出身。
(4) ショーソン作曲 プショール詞 “リラの花咲く頃”
1913年、ロンドンでの録音 IRCC:NO.7
ピエール・ベルナック(1899〜1979)
1930年代の電気録音です。音もメリハリがはっきりしていて、これぞSPレコードという音がします。
この曲の歌詞は、ボードレールがテュパルク夫人に献呈しています。
半音階とピアノのアルペジョの曖昧模糊とした響きの中に、フランス歌曲独特の難解な歌詞がちりばめられています(対訳を朗読)。
ピアノ伴奏は、作曲家のプーランクです。
フランス語芸術歌曲の卓越した解釈者、声楽教師の重鎮としても高名なバリトン歌手。多くの優秀な弟子を排出した。フランス出身。
(5) デュパルク作曲 ボードレール詞 “旅への誘い”
ピアノ伴奏:F・プーランク HMV:DB−6312