第8回例会「パテ縦振動の魅力 PART2」

平成25年6月9日(日)午後4時
会場:カフェサンスーシ

テーマ:“パテ縦振動の魅力 PART2”
担当:金子家祥

今回は、フランスパテ社の「サロン」を使用します。先ず針について述べてみます。
パテの針(サファイヤボール)は一体何種類あるのでしょうか?
前回、使用した朝顔型の蓄音機には、先端の尖った針がついておりましたが、これを使用するのは一抹の不安を感じ、
東京の専門店で種類の異なる2本の縦振動用のサファイヤボール針を購入しました。
これで3種類の異なった針が揃いました。後に、あの時の不安は的中し、時代によって音溝の巾が違うことが分かりました。
その、音溝の違いとは!

パテ・ディスク
センタースタート(エッチングされたラベル) 8.0ミル
14インチ盤以上のセンタースタート 14〜16ミル
リムスタート(ペーパーラベル) 6.0ミル
【注】1ミルは、1000分の1インチで、本来、電線の直径を測る単位である。

出典:図説「世界の蓄音機」より

写真左:センタースタート、サイズ:7〜20吋、回転数:90〜120rpm、エッチングレーベル盤
写真中:リムスタート、サイズ:8〜11,5吋、回転数:80rpm、金ラベル盤
写真右:リムスタート、サイズ:8〜11,5吋、回転数:80rpm、ティー・グリーン盤
※ペーパーラベルはフランス盤、アメリカ盤には他に数種類の図柄があります。写真はフランス盤の代表例として掲載しました。

このように、サイズの違う針で総てのディスクに対応しているわけです。ただし、年代によっては形状の異なった物も多数市場に出回っているようで、
今となっては詳細は不明です。サウンドボックスも年代によってはサイズの合わないものもあり、数種類は必要と思われます。
最近入手したボール針は、フルトーンとハーフトーンの針を、それぞれシャフト部分で色分けしてありました。
ボール針は1本購入すれば半永久的に使用できますが、非常に高価です。
しかも、合った針を使用しないとディスクを傷めます。貴重盤ですと泣くに泣けない事になってしまいますので注意が必要です。
アメリカのチニー社には、縦横対応の蓄音機がありますが、これには長めの縦振動用のボール針が付属しています。
この針は他機種に流用できるかは不明ですが、この時代、アメリカの蓄音機には縦横対応の物が多くあり、
その殆どがパテのボール針で対応できるようです。対応できる機種には、他にブランズウィック、ソノーラ等があります。


【参考】第2回例会「パテ縦振動の魅力」
【参考】第12回例会「縦振動の魅力 PART3 “エジソンとパテとコロムビアの聴き比べ”」
【参考】第33回例会「エジソン・シリンダー 〜ダイヤモンド・ディスク〜」

【おすすめ記事】  第15回例会「エクスポーネンシャルホーンとリエントラントホーンの聴き比べ【音響学的解析】/シャンソンコンサート」

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

Copyright © 湘南SPレコード愛好会